税理士事務所を開業するときに迷う会計ソフト&税務ソフトとは?
税理士事務所を開業するときに、どの会計ソフト、税務ソフトを使うか決めなければいけません。操作が慣れているからと勤務時代に使用していた会計ソフト、税務ソフトを引き続き使う方が多いです。
ただ、大手会計、税務ソフト会社の中には、加入費用だけで数十万円かかってしまうケースがあります。その後違うソフトに変えたいと思っても、「もう既に専用サーバーを5年間リース契約してしまってなかなか変えにくい」といった事態もありえます。
税理士事務所を開業してからの5年間は
「ずっと一人でやるつもりだったが、業務回らずスタッフを雇って事務所拡大した」
「どんどん事務所拡大する予定だったが、結局一人でやることになった」
など当初の予定とは大きく状況が変わる可能性があります。
特に今後の計画が明確に決まっていない段階では、会計ソフト、税務ソフトを複数年契約のものにせず、1年間で更新するものを選んだ方が、状況が変わった時に別のソフトに乗り換えしやすくなるためおすすめです。
私の場合、会計ソフトは「弥生会計」、税務ソフトは「JDL」にしました。
勤務時代には、会計ソフトはTKC、JDL、弥生会計、勘定奉行、会計王、財務応援を利用し、税務ソフトはTKC、JDL、申告奉行、ミロク、達人、魔法陣を利用しました。
税理士事務所開業時に、どの会計ソフト、税務ソフトについて悩みましたが、それぞれ下記の理由で選びました。
まず会計ソフトについては
- 金額
- 単年度契約ができるもの
- 顧問先が利用している割合が高いもの
という基準で探し、一番メジャーな「弥生会計」にしました。
その後、顧問先のインターネットバンキングのデータ連携などの効率化を図るために、最近では「MFクラウド会計」の利用も増えています。
弥生会計を1人で利用する場合は年間3万円~4万円程度しかかからないですし、MFクラウドのパートナー会員でも最低限の利用でしたら入会金5万円、年会費5万円程度で利用可能です。
次に税務ソフトについては
- 金額
- 単年度契約できるもの
- 信頼性が高いもの
という基準で探し、「JDL」にしました。
最初は操作が慣れているし安心だからとTKCを検討していましたが、初期費用が高いのと当面は必要のなかったソフトもフルパッケージで入っており、加入はしませんでした。
おそらく税理士事務所開業時に多くの方が選ぶのが「達人」だと思います。
税務6本セット(法人税、減価償却、内訳概況書、消費税、所得税、年調・法定調書)+電子申告のパッケージ(バージョンアップ費用込)となっており、月額13,000円ほどで利用できます。
私も無料体験版で利用をして導入しようと考えていたのですが、たまたまJDLの税務ソフトを調べたときに、1人で利用する場合は達人よりも安く、信頼性も高いと思ったため、JDLを導入しました。良い点として、まず税目ごとに購入でき、かつ、年度更新であることです。
「JDL IBEXクラウド組曲Major」というサービスで、年額利用料金は
法人税14,000円
減価償却13,000円
勘定科目・概況書10,000円
消費税8,000円
所得税13,000円
年末調整・法定調書10,000円
と非常に安価です。一通り揃えても10万円程度です。
これはあくまで1人で利用するときの料金ですので、スタッフを雇って複数人で作業する時には別途サーバー等が必要となりますが、当面1人で税務はやるという場合は、使い勝手が良いです。
会計ソフト、税務ソフト選びは何となく勤務時代に使っていたものを、と考えがちですが、最も自分に合ったソフトを選べるチャンスでもあるので、ゼロベースで考え直してみることをおすすめします!
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