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実録!税理士事務所を開業しようと思ったきっかけ!高田寛税理士編!

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書いた人: 高田 寛
2018.07.15

大野 晃
大野 晃
本日は若手税理士の高田寛先生に税理士開業体験談として税理士事務所を開業しようと思ったきっかけについてお話をお伺いしたいと思います!

 

税理士事務所を開業した高田税理士のプロフィール

藏田 陽一
藏田 陽一
高田先生は東京都の豊島区の池袋で税理士事務所を開業して、なんと1年4か月で35件獲得した実績をもたれているので、これから開業しようと思っている税理士の方、税理士として開業して間もない方にはとても有益な情報になると思うので下記コラムを是非最後まで見てみてください!高田先生の自筆となります!

 

高田税理士が税理士事務所を開業しようと思ったきっかけ

 

私が税理士事務所を開業しようと思ったきっかけは、組織に属して勤務する、という働き方が自分に合わなかったからです・・・

正直にいいますと、20代で1つの一般事業会社と3つの税理士事務所を転々と渡り歩き、1つの職場での最長勤務期間が2年2か月しかありませんでした・・・

これも実務経験の要件を満たすため、何とか2年を超えるまで我慢したという有り様でした。(笑)

 

街の税理士事務所での修行

最初の税理士事務所はスタッフ10人程度の個人の税理士事務所でした。

所長が60代、税理士事務所を開業して30年、巡回監査と記帳代行もあり、顧問先は税理士事務所の所長と同世代の社長が多い老舗企業ばかりという典型的な街の税理士事務所でした。

ここでは所長から丁寧なレクチャーもなく、俺の背中を見て育てと言う形式で苦労しながらも2年少々の実務経験を積みました。

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国際税務部門への転職

その後、もう少し華やかで難しい仕事をしたいと考え、100人超の中堅税理士法人に転職し、国際税務部門で1年半程度働きました。

やりがいを感じる仕事もありましたが、対応する相手が常に経理担当者で、会社の意思決定は社長でもなく海外本社という点で、とてもドライな関係でした。会計、税務のサービス業者という感覚が強かったです。

 

資産税専門の税理士事務所では挫折

もっとダイレクトにやりがいを感じたいと思ったのと、今後需要が伸びると考えていた国際税務と相続の2つのうち、国際税務はあまり肌に合わなかったので次は相続だ!と思い、資産税専門の事務所に転職しました。

ただこの資産税事務所でも結局7カ月しか持ちませんでした・・・

 

仕事が続かないことへのコンプレックス

それまで4つの職場を経験しましたが、どれも長く続かない。これはなぜだろうかと考えたときに、仕事の内容(やりがいのある仕事か)というよりも、もっと根本的な仕事のスタイルが合っていないんだと感じました。

私の場合、人から指示されて決められた仕事をやるということにモチベーションが上がらなかったのです。つまり、勤務という働き方が合いませんでした。

 

独立したいという思い

こう思ったときに、「独立して自分の考え、自分のやり方で仕事をしたい」と強く思いました。

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しかしまだその時は30歳になったばかりで、実務経験も4年半程度でした・・・

当時の職場の先輩や税理士業界で働いている知人や友人に税理士事務所を独立開業する事について相談するとほとんどの人が否定的な意見でした・・・

「もっと経験を積んでからの方がいいのでは?」

「このご時世でゼロから税理士事務所の開業は厳しすぎるよ・・・」

という反応ばかりでした。

ただ「本当にまだ早いのだろうか」という疑問が強く残りました。

「もっと実務経験積んでから」というのは何年やったら十分といえる実務経験なのだろうか。

独立は早いほどよい

面白かったのは、数少なかったですが税理士事務所を独立開業している税理士に話を聞くと、みな「独立は早ければ早い方が良い」という意見でした。

 

税理士事務所を開業すると決意

「独立するまでの経験や知識」より「独立してからの知識や経験」の方が圧倒的に重要という言葉に後押しされ、税理士事務所の独立開業を決意しました!!

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よっぽどののれん分けなどが無い限り、独立初期は必ず苦労するんだから、早いうちにその苦労の時期を乗り越えたいという想いがありました。

この時(今もそうですが)税理士の就職市場は超売り手でしたので、独立して最悪ダメでも選ばなければ勤務に戻れると自分に言い聞かせて精神安定剤代わりにしていました。(笑)

 

自由に働きたい!

私の場合、経歴だけ見ますと、学生時代は会計学科、その後会計ソフト会社、街の税理士事務所、国際税務、相続、そして税理士事務所独立開業と非常に用意周到に迷いなく進んできたように見られがちです。

しかし、税理士事務所を独立開業したきっかけは緻密な計算があったわけではなく、自分の考えで自由に仕事をしたい、勤務が向かない、自分の働き方を根本的に変えたいという悩んだ末に出た想いがきっかけでした。

 

まとめ

 

・独立まで4社を経験

・勤務税理士が続かない

・30歳で独立を決意

・税理士事務所開業は早ければ早いほどよい

・精神安定剤がわりの暗示

 

 

大野 晃
大野 晃
高田先生自身の税理士事務所を独立開業したきっかけの一番は自分の考えで自由に仕事がしたい、勤務が向かない!仕事が出来る方のよくある考えで「やらされる、与えられる仕事でなく、自分の考えでやる仕事」同じ仕事でも与えられると自分で考えてやるでは大違いですからね!精神安定剤の暗示も凄く大事ですよね!

藏田 陽一
藏田 陽一
このコラムで出てきた元職場の先輩や知人は厳しいと言う、先輩税理士は独立開業を進める、まさに「誰に相談するか?」の大切さを高田先生はうたっています。結局なところ税理士事務所独立開業のお話は独立開業していないサラリーマンに聞いてもしょうがなく、税理士事務所を独立開業して成功している税理士の先輩に話を聞く重要性が書かれている素晴らしいコラムですね!高田先生貴重な税理士事務所を開業したきっかけありがとうございました!

次の記事 → 実体験談!税理士事務所を開業するのに必要な資金はどれくらいなのか?

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この記事を書いた人
高田 寛
高田 寛

高田寛税理士事務所 代表税理士

埼玉県立春日部高等学校 卒業
立教大学 経済学部 会計ファイナンス学科 卒業
立教大学大学院 経済学研究科 経済学専攻 修了

大学卒業後、大手会計ソフト会社の(株)TKCに入社し、営業・システムコンサルティングを2年経験する。その後税理士試験受験専念を経て、25歳で税理士事務所に転職し28歳の時に税理士登録。複数の税理士事務所で実務経験を積み、「好きなことをして生きていく」決心をし、30歳で独立。

著書に「会社の資金繰り 絶対!やるべきこと 知っておくべきこと(資金繰りを支援する税理士の会)」(あさ出版)、執筆原稿に「企業実務」(日本実業出版社)がある。

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