人工知能時代に税理士が未来について真剣に考えていく事は大事!?
一般社団法人中小企業税務経営研究協会理事 大野晃です。
人工知能時代に税理士が未来について真剣に考えていく事は大事!?
はい!凄く大事だと思います!
変化の速い税理士業界で楽観的に考えてもリスクが高いだけからです。
今でこそ当たり前になりつつあるクラウド会計の自動仕訳について10年前に想像していた人がいるでしょうか?
全くではないですが少数派ですよね。
やはり未来を心配性なくらい不安に予測し、そのための事前対策をする。
それで怖い未来にならなかったらラッキーくらいの考えで私は常に行動しています。
よく大野先生、変化しまくりだねと言われるのですが、心配性だからリスクをとらないための対策をしているのです。
さて、前説が少し長くなりましたが、他のコラムでも紹介した「税理士業界の作業領域はテクノロジーで現実的に消滅する」このように言うと
凄く便利じゃん!! スタッフも楽になって助かるよ!と言う反応か
それとも、えー我々税理士の仕事が・・・
と色々な反応があると思います。
我々はこのような人工知能時代に、このまま純粋な税理士実務だけをしていて食べていけるのでしょうか?
人工知能時代に税理士が未来について真剣に考えていく事は大事です!
作業領域がなくなった分どうすればよいか?
時間が空いた分判断に時間を使う申告書の精度を上げるといったことが挙げられてくると思います。
ですが申告書も定型的な部分が多いので真の申告書の自動化も開発される可能性もあります。
国がもっと申告書作成や会計を簡便化して定型的な要素を多くしていけば可能だと思います。
実際に国税庁もスマート行政といって
>> 「税務行政の将来像」に関する最近の取り組み状況(PDF資料)
税務相談の自動化、申告内容の自動チェック、AI活用と明言しています。
特に税務相談の自動化が実現したら普通の税理士事務所は作業領域+相談領域が消滅して危機的状況ですよね・・・
国税サイドがこのように掲げていてまだ、そんなAIに代替えされないよと大声でいえますか?
また、一般的な企業なら作業時間が短縮したらサービス料金も当然安価になっていきます。
税理士だけは顧問料相場あるから大丈夫かと言えば、それはないと思います。
実際に、昔は顧問料が月額7万円、5万円当たり前の時代だったのが、今では3万、2万円、1万と、コンピュータ会計やクラウド会計の導入によりどんどん顧問料金が安価になっています。
そういう意味では新規性のない通常の税理士業務であれば顧問料金を安価にしてオペレーションを回す方法を考えておくのも時代の先を読むと言う意味ではありなのかなと思います。
一般の税理士業務しかしないのであれば残念ながら対応がよくて安ければ安いほど良いという結論になります。
いきなり新規性やクリエイティビティな業務を作ろうと言っても税理士業務自体が他の事業と違い形が既に作られているものを提供していたわけですから簡単には出来ないのです。
今もし昔より集客が増えない、むしろ顧問先が減少してきているという税理士事務所の方は大改革が必要となります。
変化するならまだ遅くないですただ変化しなければ我々みたいに日進月歩に変化しようとワクワクしながら真剣に変化を楽しんでいる税理士ととんでもない大差がつくでしょう。
今後も税理士業界が盛り上がるように活動していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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