税理士事務所を開業して低価格戦略をとる上での工夫とは!?
一般社団法人中小企業税務経営研究協会 代表理事 税理士 藏田陽一です。
今回は
税理士事務所を開業して低価格戦略をとる上での工夫とは!?
をお伝えいたします。
まずはコスト削減のような、省く方が簡単ですので、最初に何をなくすか、何を減らすか、大胆に検討します。
当時私は新人だったので、社歴の若い、売上の小さい企業・新設法人について、なにをなくすべきか、営業をしながら顧客視点で考えました。(もちろん現状のお客さんに合わせて変えてもらってかまいません)
すると以下のようなものが思い浮かびました。
・毎月の訪問
それなりの規模の顧問さんの毎月巡回を否定はしませんが、まだ売上が小さい赤字の会社さんには、毎月やらないのはもちろん、訪問そのものもいらないと思いました。
なぜなら、時代は変わり、事務所がなくても、自宅やバーチャルオフィスでも起業ができるようになっていたからです。
むしろ、
「本店が家なので、税理士さんにこられると困る」
「バーチャルオフィスなので、こられると会議室代がかかる」
「一部屋しかないので、狭い。社員さんや他人に話を聞かれる」
などのことを言われました。
それこそ、今はクラウド会計や「資料はメール添付で送ります!」ですとか、FAXや翌日郵送が届く時代ですので、資料収集も遠隔でよいと思います。
・資料整理、スクラップブック作成
勤めていた会計事務所はスクラップブックに領収書をきれいにはって、お返しするところがほとんどでした。
それはもちろんきれいにまとめたほうがいいに決まってますが、どちらかというと月額3万円とか5万円とか貰っていても、赤字法人で、節税などのアドバイスもしようがないので、満足度を上げるために、なんとか仕事をしている、という印象を私は持ちました。
結果、ここは割り切って、
「会計年度さえずれてなければ、領収書の整理などはいりません。」
「その代わりウチもグチャグチャなままで、入力したら、グチャグチャのままお返しいたします。」
「まあ、次に見るのは、来るかもわからない税務調査のときですから。。。。」
ということにして、ほぼ何も言われませんでした。
ごく稀に
「領収書をスクラップブックに貼ってくれないんですか?」
と言われましたが、「月額5千円追加でやります!」とにっこり言えば、ほぼ依頼されません。
(1件だけ「他人とやっている会社なのでキレイにしたい」ということで月5千円頂いて貼ってます)
つまり、領収書のスクラップブック貼りよりも月5千円安いほうがはるかにニーズにあっているのです。
・駅前の大きなピカピカの事務所
これは今では矛盾しているのですが、現在坪あたり4.2万円の事務所を借りているのは、税経会のような税理士さん向けコンサルティングをやるからです。
実際に、5坪一部屋で月10万円のマンションのときと、今で、税務顧問の成約率・値段・継続率はそれほど変わりません。
そういう意味では、家賃をあまりかけないのは、税理士事務所の集客の面ではよい打ち手だと言えます。実際事務所の建物がボロ目でも結構儲かっていることはよくあります。
以上 いつお会計事務所経営戦略コラムをご覧いただき感謝します!
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