税理士登録完了!でも税理士の使命ってナニ?
無事に税理士試験に合格し、実務経験も積んで晴れて税理士登録したものの、「税務申告をするだけでは、その使命を果たせていないのでは」と自分自答をしている新米税理士も少なくないのではないでしょうか。
事実、税務申告だけでは税理士として食べていくには難しくなってきています。20年後にはAIの存在で無くなる仕事ともいわれている税理士業界。そのような環境の中で生き残っていくには、何をすればよいのでしょうか。
「経営支援業務」それこそが現代の税理士に求められている使命
AIは分析や計算などに優れている「ツール」にしかすぎません。それをうまく使用するには人の知識が必要です。どんなにいい分析ができても、実践するには人の力が必要なのです。ではなぜその役割が「税理士」という職業でなければいけないのでしょうか。
税理士は関与しているお客様の財務内容を詳細に把握しています。経営者としての悩みも知っています。経営者が持っているこれからのビジョンも把握しています。思いはAIにも理解できません。数字の面でも、経営者の思いの部分でもしっかりと把握しているのが税理士なのです。
最近の販売チャネルはどのような業種であっても多様化しています。店頭販売、ネット販売、またそれに伴って商圏の確保も重要になってきています。媒体が多くあること、そしてその媒体が誰にでも簡単に使用できることが、現代社会で生き残る経営を行うためにさらに難しさを与えます。
そこで重要になってくるのが、いかに自分の事業を他社と差別化し「オンリーワン」としてアピールできるかという点です。正直言って、今の日本の企業にかぶっている商品やサービスの提供は山ほどあっても、かぶっていない商品やサービスの提供という視点に立てばほぼありません。探すには投下する時間や労力がかかりすぎます。
戦後の日本であればまだしも、いまや平成も終わろうという時代にないものという商品やサービスはありません。しかしそのような時代であっても、自分の会社の強みを分析することでオンリーワンになれるのです。
オンリーワンへの第一歩は、「どのような商品を販売すれば、どれくらいの利益が上がっているのか」を知ることです。それがわかれば自社のなかでもその商品がなぜ売れているのかを分析し、知ることができます。つまり仕入れた情報をもとに、売れているその理由をどんどんアピールしていけばよいのです。そして「どれくらいの利益があがっているのか」を知る手段として、税理士が持っている経営に関する知識を利用すればよいのです。
経営者は、税理士に自分の事業が発展するための情報提供を求めています。税理士を通じて同業他社がどのようなことをしているのか、そこに非常に興味があります。税務申告ができるのは当たり前で、さらなる付加価値として経営助言が必要とされています。
税理士資格を取得したからと言って税務申告だけを行っていたのでは、現代の顧客ニーズに応えることは出来ないのです。経営助言を行うには、その業界に精通していなければ情報収集や適切な助言が行えません。カレーが食べたいというお客様がいれば、どんなカレーが食べたいのか、それを一緒に探すのが今の税理士に求められている技量です。ドライカレーが食べたいのにスープカレーを出していたのでは、お客様の満足を得ることができないのです。
いかにお客様のことを考えたニーズチェックが出来るか、求めているものを的確に把握することができるか、そしてそのニーズをもとに情報収集をし、その情報をお客様が求めている形でフィードバックできるかが、現代の税理士に求められている使命ということができます。
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